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怪談百物語  作者: 安城朱理
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第五十一夜 兵士

 フィリピン海上で貨物運搬する仕事をしているTさんの話である。


 マニラから工業製品を積み込み、愛知に向かって出港した道中である。コンテナの中から異音がするという報告を受けて何人かの同僚と確認しに向かった。しかし、該当のコンテナを調べてみても特に異常は見られなかった。

 戻ろうとしたその時、コンテナの上から男が見下ろしているのが見えた。男は日輪の鉢巻きをして、手にはライフル銃を構え、その照準はTさんに向けられている。

「天皇陛下、バンザーイ!」

 日本兵の格好をした男が叫ぶと、銃口が真っ赤に光って轟音が後から続く。撃たれた! Tさんはそう思ったが、体に異変はないし、他の人たちにも怪我人はいない。

 気付くともう男の姿は消えていた。夢かとも思ったが、そこにいる全員が男の姿と銃声を聞いていたという。


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