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怪談百物語  作者: 安城朱理
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第十三夜 同期の桜

 高校生のGさんは音楽を聴くのが趣味だ。親の影響で小さいころから楽器を弾き、毎日何かしらの音楽に触れている。同級生と一緒に始めたバンドはまだ駆け出しで、オリジナルの曲を自分たちで作っては練習する日々だった。

 そんなGさんの身には、ひとつ不可解なことが起こるという。

 それは決まって八月になったころである。携帯音楽プレイヤーで音楽を聴こうとすると、まったく入れた覚えのない曲が勝手にかかるという。重く静かなラッパの旋律、壊れたレコードから流れているようなぶつぶつしたひどい音質のなかで男の声で歌われる……

「貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く」

 それは三十秒ほどして途絶えてしまう。あとは耳馴染みのロックが再生されるのである。

 間違えて入ってしまったのかとプレイヤーのデータを探ってみたが、やはり聞いたことのある曲しか入っていないし、破損しているわけでもない。

 あとから調べてみると、その曲が軍歌の『同期の桜』であることがわかった。

 いまでもGさんは八月になるとたびたびその歌を聞かされるという。

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