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冬、かれる〜雪ノ道ヘ 〜

 こんにちは。

 君もきっと厳しい寒さの中を進みつつ、白い息を目にすることでしょう。体を冷やさぬよう厚く着ても、風を受ける顔や手は痛みを感じます。

 僕が足を止めて仰ぎ見るのは、暗覆われた空です。晴れないなと思いながら居ると、羽が一つ静かに舞い降りてきました。

 (わず)かずつ増えてゆくそれの動きをただ、動かさぬ目に焼き付けるが(ごと)く眺めました。(てのひら)に乗せたくても、肌の熱ですぐに溶けてしまいます。

 第九十一番のテーマは、雪雲と道です。冬だと思えるようになったけど、明るくなれません。何をして過ごしたのかを歌います。


 「雪が舞う 寒い 道の上で

  僕は立ち 白き 息を吐く

  (てのひら)を向け (かろ)に 羽が乗り

  雫へ変え (いと)し 跡も無く


  空が(くも)る (よど)み 灰の(おお)

  僕は仰ぎ 巡り 内で想う

  道を歩く 長い 今も進み

  風に耐え 忍び 跡を残す」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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