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無、しらね〜時ノ流レ 〜
こんにちは。
君が生まれ育った里は今でも変わりなく、帰れば迎えてくれる人が居ることでしょう。母や父や友だちと、久し振りに話せるのは良いですね。
僕はたまに休みを取って、思い出の深き家へと歩くたび、消えてゆく姿を知って、賑やかさの無さに変わったことに寂しさを感じるのです。
昔はあんなにも笑い声が聞こえたのになと、空を仰ぎつつ思いました。不便な田舎より便利だらけの都会へと、若者が移って行くからです。
第七十四番のテーマは、時間と風景です。過ぎた日は戻って来ないし、離れ忘れるを止められないね。流れの中で心を向けて歌います。
「時の流水 戻らない
古の遺産 繋いでく
民の住屋 懐かしい
庭の景色 移りゆく
時は流水 返らない
古は伝統 滅びゆく
民は孤立 残らない
町は風情 影もなく
時よ流水 進むのみ
今よ一度 語りてく
民よ団結 壊さない
界よ眺望 護りゆく」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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