無、しらね~音ノ聴ク ~
こんにちは。
君は耳が良くて、補聴器が要らないんだね。健康的な体を持って生まれ、普通に出来るのは幸せなことだと思います。教えてほしいです。
僕は本を読むのが好きで、今までにどれほど読んだのか数え切れないよ。雰囲気を出すために使われるオノマトペ。本当にそう聞こえますか。
理解できるものもあれば、知らないものもあるんだ。音が小さかったり、話が早かったり、周りが喧しかったりと。読唇術に頼っています。
第七番のテーマは、音です。疑問に思った。日常で感じた。輪に入れなかった。自分の障害に対しての胸中を声に歌います。
「幼い 頃から 不思議だった
本に書いてある 聴こえぬ音
雪はしんしんと 雨さあさあ
ばあちゃんに聞く 本当なの
目を閉じ澄ませて 心で見や
今 わからずとも 感じる音
フツウに聴こえる 羨ましい
楽しそうなのに 分からぬ音
君はわいわいと 僕しぃんと
何 話してたの 教えてちょ
時間になったか また後でな
結、局、聞けぬ 過ぎ去る音
他とは 違うも 仕方がない
器械を 通して 聴こえる音
街はざわざわと 風びうびう
喉に手をあてて 喋ってみる
感じる 震えを 僕のコトバ」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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