秋、みのり~風ノ想イ①~
ただいま。
君は家に帰りましたか。歩いている所ですか。夕焼け空の下で風に吹かれている。田んぼの稲の実りと煌めきは、秋というものを感じさせます。
僕はどうして想ったのか。久しく会わない友だちへ馳せたんだ。成人式の日に再会してから時は流れて、大人の顔になっていることでしょう。
仕事に就くも長続きせず、幼い頃に思い描いた夢は叶わぬものと捨ててしまった。誇れるようは話は一つもなく、恥ずかしさを覚えます。
第六番のテーマは、風です。遠くで暮らして居る友だちに届けたい。切なる願いは会いたい。心からの声を込めて歌います。
「風よ春の迎えた日は
あんなに 暖かくなごむのに
風よ秋の吹く頃には
寂しく 過ぎ去りし日を思う
友の久しく顔を見ぬ
元気で過ごしているのかなぁ
近き戻らん学び舎へ
きずなが繋ぎし 思い出の地
道を分れし歩むとき
言葉を交わした あの場所へ
風よ声のせ届けてね
想い 続けてる 親しき 人
いつかいつかと 必ずと
待ってて貴方へと贈る歌
風よ夏の迎えた日は
あんなに 騒がしく響くのに
風よ秋の吹く頃には
静かに 過ぎ去りし日を巡る
僕は未だに定まらぬ
探して 彷徨う 見えぬ道を
離れ焦って縋る手も
遠くて 掴めず 孤独の 闇
空に願いて集うとき
記憶がみちびく あの場所へ
風よ歌のせ示してね
遥か 煌めくは 優しき 星
いつかいつかと 必ずと
待ってて貴方へと贈る歌」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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