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冬、かれる〜冬ノ街デ 〜

 こんばんわ。

 君は今どうしていますか。外に出て道を歩けば空も黒く冷たく、息を吐けば目に見えるほどに白く、寒さは嫌だけど小さな星が(またた)いています。

 僕はネオンの光りし店が並びの中へ進み、夜の暗さに慣れた目では明るすぎる街の動きを見つつ、静かに考えずにただ見ていました。

 十二月を迎えクリスマスムードが増してゆくこの頃になると、一人の背中は寂しさを二人の様子は幸せを感じ取れます。思い出させてくれます。

 第五十七番のテーマは、街中です。行き交う者が多いほどに動きもたくさんあり、過ぎ去った日の憶えを映しては歌います。


 「北風の吹く街中を

  息白き吐く行人(ゆきびと)

  寒くなった顔青い

  身体が震うガチガチと


  電灯が照る街中を

  手繋ぎ歩く恋人よ

  寒くないか暖かい

  鼓動が早るドキドキと


  白雪が降る街中を

  花抱え急ぐ彼人(あのひと)

  愛を告るは(ほお)赤い

  素直に返るキミコトバ」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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