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秋、みのり〜紅ノ葉ニ 〜
黄昏だね。
君の町でも枝の葉っぱの色が赤や黄に変わり、少しずつ枯れゆきては落つることと思います。冬はもうすぐとなり、寒さ厳しくなってきました。
僕は夕の日が全てを染める帰り道を歩きつつ、並ぶ木たちを仰ぎ見ては早いもんだねぇと呟いたんだ。熱さを肌や目で感じ、心に残すのです。
夜のキャンプファイヤーも美しいけれど、秋の茜空や紅葉だって負けていません。自然の持つ魅力は言うに難く、描写しようにも易からずだね。
第五十六番のテーマは、紅葉です。時いつまでと残るそれを聞き手に伝わるように映せるように、短いながらも心を込めて歌います。
「秋の終わりも紅葉は
赤く燃えるよ茜色
目を奪われて紅葉に
赤く焼かるよ茜色
身を包むのは紅葉よ
赤く煌めくよ茜色」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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