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無、しらね〜川ト成ル 〜
おはよう。
君は今きっと道を歩き行くことで、傘を差しながら何を見ていますか。徐々に降りや音は大きく増して、学校への距離が嫌ではありませんか。
僕はバス停で来るを待ちつつ下を向いていて、雨の水が流れに思います。細い筋が窪みに集まりゆきて、太い川へと変わるを目にしました。
幅広く勢いを持つほどになって、最後は海に帰るのです。人間も似たようなもので、駅に向かい列を作りして、都市へと動いていました。
第四百三十三番のテーマは、雨水です。雨の中に居ると気は重くて、濡れてしまいます。観察した上で抱いた思うを書き留めて、詞を歌います。
「一つ一つの雨の粒
土の上にへ降り注ぐ
一つ一つの雨の粒
土の上をと流れ行く
初め細けし水の筋
幾も集いて太く成る
街を貫いた広し川
下へ下へと流れ行く
人が歩みし生の道
必ず交わる時が来る
手を繋いで続く道
共に時間と流れ行く」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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