表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
410/455

秋、みのり〜郷ノ赤ネ 〜

 夕方だね。

 君は京都の秋を観光したことがありますか。時間の無さに行けなくも朝や夕にテレビニュースで、紅葉の映像を目にしたでしょう。

 僕は清水の舞台や五重の塔が一望できる高台に上りして、正面から赤き光を受けて居ました。建造物は影となって、魅せるのです。

 写真を撮りたくなるほど古き良さを感じられていて、時代が変わろうとも風景は残り続けていました。国宝が焼失なぞ起きてはなりません。

 第四百十番のテーマは、京都と(かえで)です。(あかね)に染まる頃には深みを増して、感動や静寂を抱きます。記憶を詞に描いて、声清らかと歌います。


 「真っ赤な(かえで)の葉が揺れて

  (のぞ)き見たるは水の舞い

  高い(がけ)のうえ張り出され

  (いにしえ)(みやこ)を渡り見る


  吹き下す息に葉が舞いて

  仰ぎ追うたり(とう)の影

  夕の()を背に焼かれるを

  私は心に(とど)めてた


  月が渡る橋に葉が飛んで

  虫の()と共に秋の空

  (からす)と鳴きては山へ行く

  夜の訪れ(しづ)けさよ」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ