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春、やよい~学ノ卒リ ~
おはよう。
君とこうして話をするのも、一緒に登校するのも、今日が最期なんだね。卒業することは大人になる、一歩目なんだけどね、喜べないです。
僕は子供のままで在りたいと思うよ。仕事はしないで、好きに過ごせたら良いな。何より離れたくなくて、もっと、ずっと、ずっと。
時間は無情なもので、流れを止めてはくれません。年を重ねるほどに体は大きくなって、幼い心で居るのはダメだと知らされます。
第四番のテーマは、卒業です。会えなくなってしまう悲しさで眠れず、朝は早く起きて外を眺めたんだ。祝いと願いを込めて歌います。
「明け始めた長い夜
サクラが舞い散る白い街
部屋に光差し込んで
眠りから覚める人の声
別れの時がやってきた
寂しくなるなと名残惜し
空は青く輝いて
旅立つ僕らを迎えてる
遠く夢にあこがれて
思いを紡んだ道あゆむ
未来に希望を抱き
旅立つこの日に歌うたう」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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