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秋、みのり〜雲ノ様ヲ 〜

 昼下がりだね。

 君は今日も空を見上げて、天気の良さを感じているでしょう。季節は秋だから突然に降ることもあって、本当に変わり(やす)いですね。

 僕は白き雲が強き風を受けて、切り裂かれるを目にしています。絵を描く時に筆を払う(ごと)くで、時が経つと翼みたいに思えました。

 視線の先に在るそれは(きら)めきを放っていて、生命を持つかのようです。一時だけ幻が映されたことで、予言か意味を考えてみたほどでした。

 第三百九十八番のテーマは、羊雲と翼です。景色を忘れぬためと書き残して、楽の調べを定め口にします。体験を詞に歌います。


 「千切(ちぎ)れた綿(わた)の空の雲

  翼の(よう)に広がりて

  白い鳥が飛ぶ(ごと)

  私の頭の上を越え


  雄雄(おお)しき羽と光の()

  見て()る者の目を奪い

  青い風と流れ()

  私を旅の供に連れて


  日暮(ひぐ)れて(もえ)る色の雲

  昼と違い(さび)しげに

  稲も手を振り然様(さよう)なら

  (かげ)る山の奥へ溶ける」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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