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無、しらね〜空ヲ眺メ 〜
午後六時だね。
君は夕食を終わり部屋に居て、今日の宿題に取り組んでいますか。一刻も早く片付ければ余裕が持てて、自由な時を過ごせますね。
僕は朝から夜に至るまで、空の色の移ろいを歌にしようと書いていました。光景を目に映しつつ言葉を紡いで、何度も声に確かめます。
朝の青、夕の赤、夜の黒、毎日と見上げて、始まりや終わりを感じてきました。天気が悪ければ望めなくて、窓に背を向けもしました。
第三百八十六番のテーマは、空です。誰もが必ず仰ぐのはどうして、思いがあります。作詞するも微妙なもので、筆を置き歌います。
「何処までも続く色
青くあおく深い色
鳥さえ歌う注ぐ光
楽しめ今をランランと
何時までも残る色
赤くあかく燃す色
虫さえ望む熱い光
寂しく今をジミジミと
明けまでは暗い色
黒いくろい怪し色
街さえ眠る淡い光
静かに今をスヤスヤと」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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