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秋、みのり〜畑ヲ眺ム 〜

 こんにちは。

 君は田畑の上を蜻蛉(とんぼ)が飛ぶ夕焼けに、季節は秋を感じることでしょう。八月も終わり迎えた涼しきに、風景は夏の名残(なごり)を眺めました。

 僕は塩辛(しおから)(あかね)の二種を目に、比率の変化を観察しています。昨日より今日と見られなくなりゆくに、生き物の移ろいが静けさを知りました。

 日が完全に沈むまで予想より早いことに、夜長の音色が聞こえてきます。紫色の空では一等の星が闇を待たずに、(きら)めくを見ました。

 第三百六十四番のテーマは、蜻蛉です。記憶の映像を言葉で描き、数の減ってしまう(さま)が伝わればと思います。寂しむ心を歌います。


 「塩辛(しおから)蜻蛉(とんぼ) 空を飛び

  (みどり)の草の 上で舞う

  (ふた)り姿は 楽しげに

  (いだ)(あい)て 離れない


  茜之(あかねの)蜻蛉 空に群れ

  (こがね)の稲の 奥へ行く

  (ひと)り姿は 寂しげに

  遠き望み 影もない


  夢中(ゆめなか)蜻蛉 空を見て

  (むらさき)の雲の 下に()

  別れ姿は 返らずに

  静か深い 闇のなか」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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