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夏、はづき〜夕ヲ見ル 〜
こんばんわ。
君の胸中にもきっと、夏の日の思い出が在ることでしょう。暑さに負けず汗を掻いて、空へ楽しみ笑う声を届かせて、今を生きました。
僕は季節の終わりが近付いたこと、天気の変わり易さや風の冷たさにより感じます。夕方に見る太陽はどうして、暖かくも寂しさがあります。
烏の鳴き声が聞こえ顔を上げると、山へ帰る影を目にするのでした。雲も赤まり時が経つほど濃きなって、夜の帳が下りるまで、掛かりません。
第三百六十一番のテーマは、回想と終わりです。木の葉が燃えるような色になるだろうと、秋を映しました。惜別の情を抱き歌います。
「思い出は胸の中に
白い雲は遥か先へ
楽しさも連れ立ち遠く
流れては見えなくなる
此れから迎える季節は
今までを返りて想うの
夕なれば染まる空見て
飛んでく烏たち追うよ
美し色の花も緑たちも
枯れては眠り夢の中で
暖かなる春を待つだろう
私も瞑り更けてようかな」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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