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秋、みのり〜家ヘ向ウ 〜

 午後五時だね。

 君は今きっと家へ帰っている頃で、空を仰げば薄い黄に染まりしを目にするでしょう。足を前へと運びながら疲れたって、重さを感じていますか。

 僕は溜め息をしてしまうほどで、歩みが遅いのか()だ着きません。何軒も通り過ぎて、何人も()れ違って、(ようや)く見えてくるのでした。

 町内放送のスピーカーから突然に響いたメロディーを聞いたことで、幼少時代の自分が友達とバイバイする姿が映され懐かしくなりました。

 第三百十八番のテーマは、帰り道です。心身の状態や道中の光景を言葉にして、耳に届けと思います。夕方を描写しつつ歌います。


 「(ひと)踏みニ(ふた)踏み道を歩けば

  通り過ぎてく家や人

  横では(いく)つも車が走り

  ()き去る先に私の住まい


  慣れた街並を進みながら

  思い出の(とこ)も後にして

  今日も頑張(がんば)り疲れへとり

  足を休ませず引き()るの


  空へと響いた夕焼小焼(ゆうやけこやけ)

  (からす)が群れては何処(どこ)へ行く

  母待つ家へ帰ろうよ

  (あかね)も暮れて早めに(かけ)る」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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