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夏、はづき〜外ヲ歩ク 〜
朝だね。
君の家の近くには田んぼがあって、石の転がりし道が真っ直ぐに伸びていますか。視線を上げると空は青く染まっていて、太陽が眩しいです。
僕は肌で風の涼しさを感じて、大きく息を吸うほどに肺が満たされてゆきました。身体の内側から冷やされて、夏の暑さに勝っています。
日に日に緑が深まって、蝉の鳴く声が聞きたくなります。夜中に蛙が合唱すること喧しくて、更に蚊が追い打ちをかけ眠れません。
第三百十五番のテーマは、田道です。季節の訪れを心から声にして、歩き見た輝きなどを書きました。自由に楽しく思いのまま歌います。
「真っ直ぐに伸びた田の道を
僕は一人で歩いていた
空を見れば晴やかで
心が洗われていた
踏み締めて感じる田の道で
風の涼しさ気持ち良く
葉も揺らり躍らせて
夏が来たんだなぁ
陽が照りて暑らむ田の道は
長く続いて何処へ出る
詩を歌えば楽しくて
暮れるまで行こう」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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