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夏、はづき〜夏ニ植エ 〜
おはよう。
君は田植えを経験したことがありますか。農家の手伝いだったりで、一度はあると思いたいです。五月に水が張られて、時期を感じました。
僕は足を冷たい泥に沈めて、朝の涼しい風の中で手を動かします。間隔の定めに従って、苗を浅すぎず深すぎず並べていきます。腰が痛いです。
天気の良さもありて、楽しさを抱きつつ遣り切りました。昼食の塩掛け御握りは美味しくて、頑張った甲斐が大きさが笑顔を見せました。
第二百八十一番のテーマは、田と空です。機械に頼ることが増えたとしても、伝統は学びを与えてくれます。絵を描き、映るようにと歌います。
「南風が吹きたる夏は
太陽の暑さ和らいで
衣替えした涼しさに
気持ち抑えられない
田植をする僕が居る
冷たい水に足を入れ
早苗を取り腰が痛み
仰げば高い雲の峰よ
雨蛙が飛び跳ねゆく
怪しくなる空の下で
明日の報せ受け早め
急いで片し備えたね」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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