268/455
無、しらね〜樹ノ煌リ 〜
おはよう。
君はたった今に起きたばかりで、窓から差し込む光を目に覚まそうとしているでしょう。布団の上で眠さに抗って、座っていませんか。
僕は家の庭へ出て、朝の快い風を感じつつ息を大きく吸いました。空を抱えるように手を広げて、胸いっぱい喜びを満たすのです。
裏口に回れば何年もそこに在る高き樹が見れて、毎日と二回は仰いで居ます。自然の魅力を知ったことで、観察が習慣になっていました。
第二百六十八番のテーマは、木葉です。何時も根に腰掛け眺め、飽きぬ訳は好きな思いだけじゃありません。生きるを覚えながら歌います。
「何時もと見違えた朝の庭
風揺れる木の葉の金剛石
空晴れたから嬉しそうね
目奪うほどに煌めいてる
根元へと近づいた僕の足
頭上では鳥の声がするよ
幹太へと手を当ててたら
何処から聴こえる水の音
時流れてゆく感じさえも
遅々としてる気がしてた
自分をね休ませたい時は
身委ねてくのもまた一興」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




