夏、はづき〜母ヘ帰ル 〜
こんにちは。
君はゴールデンウィークという、長き休みにどこかへ行きましたか。久し振りに育った家へと帰って、親の顔を見つつ過ごしたでしょう。
僕は幼き日は母の車に乗り、長い時を掛けて会いに行きました。大好きなばあちゃんを見付けるや走ったことも、懐かしく憶えています。
宿題は早めに終わらせて、手伝いや遊びなどに時間を使ったものです。田舎の不便さは感じるけど、自然で過ごす楽しさは心を豊かにしました。
第二百五十四番のテーマは、GWと連休です。父母の立場になって、子供の自分を目に映しつつ書きました。涙を浮かべる思いを込め歌います。
「田舎で暮らす御母様と
電話を取った限りでは
元気な声がね聞こえた
明日、会いに行きます
気軽に帰れない故郷へ
家族を連れ立ち赴こう
鉄道に乗り走り出せば
一駅と移りゆく窓の外
日高く昇りした昼頃に
懐かし街の土を踏むよ
建物も昔と変わりなく
憶えし所に確かに在る
畑には緑の野菜が実り
久々に見る両親の姿へ
子供が婆ちゃんと叫び
笑顔で駆け向かいてく
短いようで濃い日々を
自然の中で過ごしたね
帰りたくないと涙する
孫へと伝ふまたおいで
疲れて寝ている車の中
子供が放さない宝の箱
夕焼け小焼けを飛ぶ烏
父母を見守っておくれ」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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