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春、やよい〜時ヲ想フ 〜

 夕方だね。

 君は春の暖かな日を共に過ごしたこと、今でも忘れていないでしょう。泣かせたり笑わせたりと、多くの顔を見てきたから寂しくなります。

 僕は桜の散った道を歩いていました。不意に懐かしい声が聞こえ、信じられぬ思いと共に目を向けます。昔日の光景がそこに在りました。

 二人でベンチに座って、季節を楽しみながら話をする自分と彼女です。一瞬だけの幻とはいえ、鮮やかに強く残りました。恋を覚えました。

 第二百三十一番のテーマは、回想です。卒業して道を分かち、月日を経ても絆は繋がっています。元気だろうかと、抱きを伸びやか歌います。


 「()の頃の 遠い昔の

  思い出が (よみが)りして

  懐かしき 声がした

  目の前に 映りする


  友の笑い 聴こえた

  走る姿を 見かけた

  目で追い 辿(たど)ったが

  (かすみ)に溶け 戻らない


  楽しさが ずっとね

  続くって 信じては

  疑う事も 無かった

  離れても 会えると


  友が住む 遠い所へ

  風よ私の 胸の想い

  音に声に するから

  必ずとね 届けてね


  今は春も 桜は散り

  緑に染む 道の木よ

  (とし)も重ね 時も流れ

  帰れない 日を想う」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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