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秋、みのり~秋ノ道デ ~
午後五時だね。
君は秋も終わりのこの頃に、家へと帰る道で何を思うのかな。今日も頑張った疲れたと呟いて、足取り重く行きながら空を眺めていました。
僕は赤い光に肌を暖められ、風の刺すような冷たさを感じなかったです。町から田んぼへと開けると、刈り時を待つ稲が残されていたよ。
都会で暮らしている人には理解できないかもしれないけど、自然が伝えてくれる季節の移ろいは感情を豊かにしてくれます。
第二十一番のテーマは、帰路です。一昨日も昨日も見た景色を目に映せればと、色の失われてゆく寂しさを歌います。
「夕焼け染まり 顔 ほてる
枯葉が舞うよ 道 なれた
並木も散りて 枝 さびれ
木枯し吹くよ 腕 かかえ
黄金に染まり 花 かれる
景色は変わる 秋 おわり
蜻蛉も惜しみ 空 ながめ
記憶を駆けて 今 おもふ」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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