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秋、みのり～葉ノ様ニ　～

　こんにちは。

　君も一度は親の立場になってみて、遠くの場所で暮らす子供への思いを想像してください。長い年月（ねんげつ）を共にした存在がないと、寂しいものです。

　僕ならきっと静かな庭を眺め、今は居ぬ懐かしい姿を映すだろう。元気にしていますか。生活に困っていませんか。心配することでしょう。

　気軽に帰って来られないのは分かっているけれど、無事だという証に顔を見せて安心させてほしい思いになります。一年に一度は帰って来てね。

　第二十番のテーマは、落葉（おちば）です。巣立った鳥が家族を持ち、故郷へ戻って住むようになればと、夢を抱く様（さま）を歌います。

　「枯れ木　離れて　落葉（おちば）　戻らぬ

　　我が子　育ちて　生家　後（あと）にす

　　空の雲　過ぎし　彼方（かなた）　消えり

　　時の川　留まず　年齢（とし）　重ねた

　　北の風　吹きて　落葉　散りぬ

　　我が子　旅して　世界　求める

　　母の声　届きし　元気　良かと

　　想い出　恋しく　故郷（ふるさと）　帰らん」

　……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。

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