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秋、みのり~夜ノ星ニ ~
こんばんわ。
君にどんな声を掛けてあげれば良いのか、困り切ってしまったよ。先刻まで過ごして居た家が、水の流れに呑み込まれて無くなるのを見た。
僕も高台に逃げては天災に対する無力さを、噛み締めてはフェンスの網を握るんだ。物は作ることができるけど、命は失えば戻りません。
堤防を築いて補強しても、亀裂のち決壊してしまうのなら。公園や施設と身近な場所を、盛り上げて多くを救えるようにしてほしいです。
第十八番のテーマは、震災です。喪失感や未来への絶望と、言葉に難きこの思いを、忘れぬように書きては歌います。
「当たり前の 毎日 が
一つだけの 出来事で
瞬く間 に 崩れてく
目に映るも 先見えぬ
手に残るは 欠片だけ
流れてった 思い出が
一つだけの 出来事で
家を失くし 居る所も
声が消えて 寂れてる
今を生きて 懸命 に
一つだけの 希望持て
腰を上げて 息をつく
足を前 に 踏み出そう」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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