174/455
無、しらね〜道ヲ歩ク 〜
夕方だね。
君と話をすることが楽しくて、遠いはずの家に着くのが早く感じました。普段は一人だから疲れによって、距離が伸びている気になるのです。
僕は通い慣れた道を歩いて、空の色を目にしました。茜の美しさや灰の暗さなど、日ごとの変わりを憶えています。大地の草や花もです。
誰かと一緒に帰るだけでこんなにも、輝いたり深まったりと違うものでしょうか。自分が錯覚する理由はたぶん、嬉しいからと思います。
第百七十四番のテーマは、道歩きです。天気が良くても悪くても、行きや帰りに通っていると、浮かぶままに書きいまいちなるを歌います。
「僕らは歩いている 道の 上で
空が曇っていても 晴れの日も
確かに踏みしめて 時に弾むよ
普段は一人だけど 誰か居る時
話に夢中になって 気付いた頃
目的地へと着いた 早く感じた
僕らは歩いている 明日も次も
悲しい雨降る日も 何時も前へ
一歩一歩と進むよ 未来の光へ」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




