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冬、かれる〜冬ノ描ク 〜
夕方だね。
君の家にも愛する犬が居て、外へ連れ出し歩いていることと思います。田んぼで輝きし稲はとうに刈られて、冷たい風が吹き通っていました。
僕は寒さが嫌いで走りはしません。急に止まるやマーキングするので思うように進まなくて、帰ろうと気になるほど苛ついてしまいました。
空色が虹に染まり気温が更に下がると、真っ暗になるまでが早かったです。四十五分の散歩コースも十八時にただいまして、遅いと怒られました。
第百四十四番のテーマは、田舎です。冬の景色を見つつ身体で感じて、印象に残ったそれを心に刻むべく紡ぎしは歌います。
「赤きし沈む日の暮に
犬連れ歩く田の道よ
稲刈り寂れ風の冷え
雪解け残る野の草よ
暗きに光る星の夜に
窓開け眺め夢の見よ
煌めく流れ我の願い
雪舞う愛し白の気よ」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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