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冬、かれる〜年ノ瀬ニ 〜

 夕方だね。

 君はこの時に振り返って、過ごした日を思い出していますか。笑ったり泣いたりして、同じことの繰り返しではありませんでした。

 僕は今年を迎えて今に至るまで、長かったのか短かったのかと考えました。待ち焦がれもあれば足りなさもありて、言い切れません。

 目を閉じると真っ暗な中に歩んだ跡が見えて、曲がりくねりながら続いています。誰かのそれに重なる所もあるかも知れません。

 第百十八番のテーマは、回想です。第三十三番=方ヲ司ル、四十四番=跡ヲ返ル、五十四番=年ノ記ス、九十二番=証ヲ残スが原歌です。集大成となるべく紡いだ詞を歌います。


 「年を迎えてから 今日までと

  歩んでいる道を 振り返れば

  笑い泣きしたの 懐かしいな

  怒り喜びしては 越えてきた


  春に始めを告げ 桜を眺める

  夏は遊びが楽し 祭に燃えた

  秋の寂しき空に 星が(きら)めく

  冬は凍える風と 雪の舞うよ


  日を重ねるたび 積み重なる

  思い出の写真を 貼り付けた

  (ささ)やかなことも 憶えている

  君がいるだけで 幸せなんだ


  踏み締めてきた 跡を残して

  曲がりくねった 道が光るね

  君に差し伸べた (てのひら)(ぬく)もり

  時が刻み鳴るも 願い続ける」


 ……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。


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