ふゆのおふとん【冬の詩企画】
ゆっくり楽しんでね。
めが……覚めぬ、体が重い……ちが…う、これは重ねがけされた……ふとんの重み、心地よい。
あたたかい。
やらなきゃならぬ。そんな義務感を萎えさせる快然。
それでも使命感を奮い立たせて、ふとんから這い出れば、ふゆの寒さ。
もどろうかしら……おふとんに。使命感が凍えて来た。でも、空腹感。仕方がない。
でも、あたたかいのが逃げちゃうのを惜しんで、ふとんはそのまま。
ごはんをつくって、つくって……たべさせて……たべて……ああ、でも、さむい。
やること、仕事あるから。
……でも、ちょっとだけ……。いいでしょう?ちょっとだけ……。
残ってるだろう、あたたかさを求めて、おふとんにモゾモゾ……ああ、あたたかい。気持ちがいいなぁ。
……電話……でんわ。
トゥルルル……トゥルルル……
ああ、お給料、引かれちゃうなぁ……でも、勝てないよ。ふゆのおふとん。このあたたかさ。どんなモノよりも素敵な安楽だよ。
もう、いいや――もういちど、ねかせて。
「はい、風邪(冬の木枯らし――"風"から産まれた"邪"まな怠惰)です。ごめんなさい。迷惑をおかけします(いいだろう。うらやましい?)お休みします。失礼します(ばんざーい)」
そんなわけで、二度寝……させてください。おやすみ・・・なさ・・・い。
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)
うん、詩とはいい難いね。分ってるんだ。でも、ココ最近の冬の朝……毎日襲う誘惑を綴らずにはいられなかった。済まない(´・ω・`)