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雨と眼帯と待ち合わせは喫茶店で

作者: クロ
掲載日:2017/09/10

土曜日の朝。時刻は9時半といったところで私は目が覚めた。まだ少しまぶたが重く眠いが気にせずベッドから這い出て、起き上がった。


今日は休みの日だから、早く起きる必要は全く無いんだけど、寝過ごすよりかはましだと自分にいい聞かせて、ベッドのある部屋から出て、洗面所に向かい顔を洗った。


鏡には自分の顔が写っていて、特に変わったようすはない。気になるといえば、左目がないくらいか。


もうだいぶ昔の事だから、いまさら気にしてもしょうがない。詳しい話しは省くけど、


事故で片目を失った。ただそれだけだ。一応外に出かける時は眼帯を付けている。


少し目立ってしまうが気にはしていられない。などと考え、ベッドのある部屋に戻る。


そしてさっさと外出用の服に着替えて家を飛びだした。もちろん。眼帯はしている。


外はあいにくの雨だけれど、小降りだったから、傘もささずに歩きだした。目的地はもう決まっている。そう。一応友人と会う約束をしていた。


その友人はと言うと、鈍感で、ケチで、正直者の癖に、バカで、デリカシーに欠けていて、バカで、とにかくムカつくやつだ。


別に友人の事は嫌いではないけれど、正直会うのは、勘弁して欲しい。しばらく歩いていると、待ち合わせの喫茶店前にその友人はいた。


友人は私を見つけるなり、声をかけてきた。


「二時間の遅刻だね。いや、まあ、いいんだけど、何してたの?」


「別にどうだっていいだろ。ちゃんと来たんだから、ほんの少しの遅刻ぐらい多目に見てくれよ」


「うーん。だいぶ遅刻だけど、まあ、いいか。今日はちゃんと来てくれたし、この前みたいにすっぽかされるよりはましかな」


「じゃあ。早く中に入ろうぜ。今日は朝から何も食べてないんだからな」


「わかった。じゃあ中に入ろうっと、その前に今日の格好はかなり、ラフだね。もっとかわいい服をきれば良いのに」


「はぁ!私の勝手だろ。そんなの知るか。いいだろ。楽だし、落ちつくんだから!」


「うーん。もったいないなぁ。そうだ、今度一緒に買い物に行こうか。女の子向けのかわいい服を探しにさ、さすがにジャージはラフすぎるよ」


「うるさい。別にいいだろ。格好いいし、機能性は抜群なんだぞ。バカにすんな!」


「いや、バカにはしてないけど、まあ、そろそろ店に入ろうか、お腹もへったし」


そう言って友人は喫茶店の中に入って行った。私も無言で店の中に入る。これだからこいつの事は気に要らないんだ。私の服装にわざわざケチを付けてくるし、一緒に買い物に行こうなどと言う


私は別にいいと言っているのに強引なやつだ。全く、まあ、別に一緒に買い物に行ってやらんでもないかと考えて、あくまでも


気分が向いたらなと自分自身にいい聞かせ、友人の背中を追いかけた。







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― 新着の感想 ―
[良い点] 二人がこれからどうなっていくのか気になるようなお話で面白かったです。友人の心の広さが凄いなと感じました。
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