表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1話「ここから始まる冒険」

「ひゃっほ〜!!」

 空に1人の少年がいた。その少年は生まれた時から空を自由に飛ぶことができ、今では空の支配者となっている。


「いい気持ちだぜぇ!!」

 少年の名前は天城天翔(あまぎかける)。名前からして正に空を飛ぶために生まれたようなものだ。


 この世界はアイルベンツ。空、陸、海に魔物と呼ばれる人外の生物がおり、それらは冒険者と呼ばれる人たちによって退治され、世界は均衡を保っている。


 天翔もその1人だ。現在16歳の天翔は史上最年少である10歳で冒険者となり、さらに空も飛べることから人々を震撼させた。


「さぁて今日はこれぐらいかな」

 天翔は冒険者としてではなくただ純粋に空が好きだという理由で飛んでいる。天翔にとって空とは人生なのだ。


 天翔が地上へ戻ろうとした時、異変が起きた。突然空が黒ずみ雷雲が生まれたのだ。


 雷雲の中から出てきたのは巨大な龍だった。

龍は地上へ無数の雷を落とし、瞬く間に地上を火の海へと化した。

 さらに雷によって大量の魔物が生まれたようだ。


「なんだよこれ······」

 天翔はそう呟いた。すると、龍はそれが聞こえたかの如く天翔の方を振り向いた。


 思わず天翔は萎縮したが、すぐに気を持ち直すと持っていた大剣を構えた。

 次の瞬間、龍は音速を超える速度で天翔に向かってきた。

「うぉっ!?」

 天翔も凄まじい反応速度で回避したが、右腕が掠った。


 天翔の右腕は龍の纏う雷によって再起不能となってしまった。

「ぐあぁぁぁ!!」

 動かなくなってしまった右腕を庇いながら、左手だけで大剣を構えて龍と向き合おうとした。

 しかし、大剣というものは両手で持つことが基本とされているので、天翔はすぐにバランスを崩した。

 そして、体勢を保てなくなり徐々に空中から落ち始めた。


 このまま、落ちていくと思われたが、そう甘くはなかった。


 龍は無慈悲にも追い討ちをかけてきた。口からブレスを放ち、天翔を叩き落とした。

 防ぐことも出来ず、まともにブレスをくらった天翔は意識を失い、ゆっくりと落ちていった。

 だが、完全に意識を失う寸前、頭の中に龍の声とおぼしきものが聞こえた。



『人の分際で空を飛ぶとは。その能力は我が奪った。返して欲しくばいずれ辿り着き倒してみせよ』



 その後、天翔は意識を完全に失った。




「うっ······」

 天翔が目を覚ましたとこは運良く自分の家の前だった。

「あたた······。龍のブレスくらって生きてるとか奇跡だな」


 空中から落ちて生きてるのも大概である。


「くそっ! 最後に聞こえた声が本当ならもう空を飛べないってことか!?」

 龍の声を信じたくなくて、天翔はもう一度空を飛ぼうと助走した。扉の前から走り、勢いをつけて飛び上がった。

 だが、ただジャンプしただけに終わった。


「本当に飛べなくなってやがる······」

 天翔は飛べなくなってしまったことに肩を落とした。けれど、その時龍の言葉を思い出した。


「確か、返して欲しかったら倒せって言ってたよな」

 そう、天翔は完全に飛べなくなった訳ではなく、龍を倒せばまた飛べるようになるのだ。


 そして、天翔は1つの考えに思い至った。

 まず、右腕が使えない以上これからは左手1本で大剣を持たないといけなくなる。そこで、どうにか大剣を左手だけで持てるようにしようと考えた。

 そのためにはかなりの腕力が必要となる。天翔はなんとか三ヶ月で大剣を持てるように修行した。


 その後、天翔は動くのに右腕が邪魔になるだろうと思い、右腕を切り落とした。極端だとは思ったが、生き残るためにはそれが最適だと考えた。

 激痛に耐え、傷が癒えるまで三ヶ月以上かかった。


 そして、修行を続けていき1年が経過した。


 天翔は世界最強の冒険者へと育っていた。後にアイルベンツ最大の事件に巻き込まれるのだが、それはまた別の話。


「さてと、龍に返してもらいにいくか」

 ここからもう一度空を飛ぶための冒険が始まる。

新作です!

正直暇つぶしに1時間の即興小説として書いたので途中で終わるかも笑笑


最後まで見てくださってありがとございますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ