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どちらも難しい問題。

作者: アキ

 いわゆる。

 どんぐりの背比べ。


 はい。

 秀一です。


 いや、いきなり何を言い出すのかとお思いでしょう?

 僕ならそう思います。

 コイツ頭おかしくなっちゃったの?

 ってな具合ですよ。


 けれどもまぁ、聞いてください。


 ずぅっと考え込んでたんですよ。

 仕事が手につかないくらい。

 寝ても覚めても。

 今でも。

 ずぅっと考えているのですが。


 FTMの人も。

 MTFの人も。

 悩みは同じぐらいだなぁって。


 ん?

 あ、あぁ。

 そうでした、そうでした。


 GIDってのは、性同一性のこと。

 FTMってのは、身体が女性、心は男性。

 MTFってのは、身体が男性、心は女性。


 これです。

 それで。

 悩みってのは、つまり、上記のことですよ。


 FTMの方は、幼いころから「どうしてペニスが生えてこないんだろう……」とか、「どこかに取れちゃったのかな?」とか、そういう思いが強い方がいらっしゃいますよね。特に、月経が関係してきますからなお更です。精神的なショックを受ける方もいらっしゃいますし、また、肉体的な強烈な劣等感を抱く方もいらっしゃるそうです。


 それはそうですよね。

 女性の方が、肉体的により顕著ですから。男性の中にも、男性として身長が低いことがコンプレックスとなっている人も数多くいらっしゃるのですから、当然のことです。けれども、まぁ……、GIDによる症状が重度か軽度で変わってきますよね。これは両方に言えることですが。


 んで。

 MTFの方は、いくら性適合手術によって女性に近づいたとしても、あくまで『近づいた』というだけ。子宮はありませんし、骨格だってそうです。ベースが男性なのですから、女性の身体にはなれません。社会的にも、男性の社会からしてみるとFTMの方のほうが受け入れやすいです。MTFの方は脱落者としてみなされやすいのです。残酷ですが、はっきり言えばね、そうなんですよ。ホルモンからして男性はより支配的ですから。


 それに、だいたい、女性的というジェンダーを意識するのであれば、もちろん、赤ちゃんに触れたくなるものです。……あ、いや、すみません。個人差があるかもしれませんね。けれども、たぶん、そういうことなんですよ。子どもはかわいいです。僕は結婚していたとき、血の繋がっていない息子でしたけど、もう可愛くて、可愛くて。抱っこしてちゅーしまくりましたからね。離婚しましたけど。男性の役割が果たせなければ、結局はダメなんですよ。。。


 それはいいとして。

 僕なんかは精子が死んでますから、元々諦めてましたし、性欲も薄いです。

 けれど、そうでない方が一般的で、子どもが作れなくなってしまうのは、FTMの方もMTFの方も等しく言える悩み事です。辛い現実ってヤツです。恋愛対象のこともありますしね。僕はおそらくバイセクシャルですから、そこまで問題はありませんが、恋愛対象が異性に、FTMの方は女性に、MTFの方は男性に向いている場合は、非常に大きな悩みになるんじゃないでしょうか。それはMTFの方によく現れる悩みかもしれません。生理用品の話題とかも辛いでしょ?


 そうして考えていくと。

 どっちもキツイなぁ……、と。


 GIDというものは、異性という認識を抱えた自分自身と、どう向き合っていくか、これだと思うんです。精神的につぶされそうになってしまう自分をコントロールしていくしかない。異性装してコントロールするのもいいですし、性適合手術を受けて身体的な部分でコントロールすることだっていいと思います。そうやって折り合いをつけて、自分という性を歩んでいく。そして、社会とも関わっていく。悩みを抱えながら。これは就職にしたってそうですよ。


「男性として就職するの?」

「女性として就職するの?」


 社会をどうしたい、ではなく、社会にどう適応していくか。そして、適応していく中で、主張したければ、主張をしていったらいいんだと思うんです。適応しなければ、社会に訴えかけることなんてまずできません。世界は一人で回っていませんからね。残酷ですけれど、いろぉんな人がいますから。受け入れてくれる人もいれば、拒絶する人だっています。まずは、受け入れられなければなりません。戦い方はそれぞれですけれど、僕は、そういうスタンスです。だから女々しいんでしょうけれどね。


 女々しい、ねぇ……。

 よく言われましたよ。男性的でないというか、女性的だというか。

 支配的でなく、考えを尊重するというか。

 性格診断でも「女々しい」と言われましたしね。

 女性として診断すると「大和撫子」になるのに。


 ふっ……、わさびが効いてるぜ、おやっさん。


 と、とにかくですね。

 趣味にしたってそうですからね。カワイイ系統のもの、好きですし。ダイエットも趣味化しているような気がします。シリアル(コーンフレーク)だって好きですし、アサイードリンクも好きです。朝にはグリーンスムージーを飲みますし、バランスボールで……、あ、えーっと、シリアルとかアサイーとか、男性的な生活をしていたら馴染みないですよね。僕だって最近知りました。これら、つまりは美容関係ですよ。なんかすんごい楽しいです。


「ビタミン最高!」

「なにぃ、コラーゲンだと!?」

「食物繊維ぃぃぃっ」


 こんな感じです。

 今欲しいものは1万5千円する巨大ぬいぐるみ。

 また一人暮らししたら、今度こそ絶対に買ってやるぞ、と心に誓ってます。


 あれ?

 なんの話でしたっけ?


 あ、そうそう。

 こんな人物ですけれど、別に、ホルモン治療もしてませんし、適合手術もしてません。フツーの、どこにでもいるような、にーちゃんです。少し前、フリーランスで稼いで性別関係ない世界の中で~、とか考えましたけど、やっぱストップです。手術したとしても、男性として働いたほうがいい。社会的にもね。


 症状にしたって、身体は時間が経つほどにしっくりこない感じを受けますが、けれども男装をしているのだと割り切ってしまえば、といったレベルです。女性が男性の格好をしていたら格好いいでしょ? あれですよ、あれ。あんな気分でやってしまえばいいんです。男性用の化粧も覚えておきたいですね。そうすれば麗人のできあがり。これでいいじゃんって、今はコントロールしてます。ですから、カウンセリングも受けていませんよ。コントロールできそうになくなったら受けますけれど。死ぬときはせめて女性の身体がいいですが、まぁ、状況次第です。


 と、いうことでして。

 人生誰しも悩みが尽きないわけです。


 明日は面接。

 先ほど職安に行くと、「明日来れますか?」と言われたので思わず頷いてしまいました。

 勢いに押された感じです。


 警備関係。


 とりあえず。

 仕事しながら資格取得を目指すつもりです。

 いつものキャラクターでれっつごーでございます。

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