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うふふ、こんにちは赤ちゃん

作者: よい

初投稿です

書いてみたかった、転生モノ


「こんにちは赤ちゃん。」


おやおや、私はどうやら赤ちゃんになったらしい。

いや、新しい人生に生まれ変わったらしいと言った方がよかったのかな・・・。

何ソレ、オイシイジャナイカ。


昔と言うべきなのか前世ではと言うべきなのか、私は何処の王子様が私を連れ出してくれないかなぁと思いながらアニメマンガ読書ゲームを愛する中2病が抜けきれてない女の子だった。

まぁ、まだ中3だったので、中2病に関しては許容範囲だったと思っている。

そんな私の死因等はまぁ、お恥ずかしいので省いておこう。

何処かの通り魔やらトラックに突っ込まれたとか等とは違うので期待されても困るよね、あはは。


こんにちは赤ちゃんそう言って嬉しそうに微笑んだのは昔の私とあまり年が違わない女の子だった。

母を女の子と言うのも何だが、私を生ん時の母の年齢は15歳だった。

可憐で愛らしい女の子が私の母親かと驚愕したが、私の父にも目ん玉が出るんじゃないかと驚いた。


「おはよう、ティファ」

赤毛の髪に鼻筋の通った鼻、目は少し切れ長ではあるが、確かに父は美形だった。


私好みのつり目キャラうおおおおおおおおおおおお!!

おとーたまおはよう!!

何時にも増していい男だね!

昨夜はおかーたまと頑張ってたけど軽く耳れいぷだからもうちょっと静かにして欲しいかな!?


そう言ってみるものの…

自分自身の声はあぶあぶとした赤ちゃん…分かってるよ、喋れたら喋れたで怖いもんね。


「ティファちゃん、おはよう」

そう言いながらひょっこりと視界に現れたのは可愛いおかーたま。

おかーたまおはよう!腰大丈夫!?

「うふふ、朝からティファちゃんは元気ねぇ」

「リリィ、おはよう…体は大丈夫なのか?」

「そう言う前に手加減をして下さいませ、下手をすればティファを抱き上げるのもままならなくなります」

そう言ってぷんすかと怒るリリィさん可愛いじゃなかった、おかーたま可愛い。


兎に角目の前で広げられているR15並の恋愛小説を目の前にした私の心は歓喜していた、歳の差カップル美味しい!!


おかーたまは騎士であったおとーたまに一目惚れをしたらしい、そんなおとーたまもおかーたまに一目惚れ、出会ってたった二ヶ月で結婚。

わぁ、凄い良くある展開だなぁなんて思ったが…ん?待てよ、騎士かおとーたまは騎士なのか…。

…わ、わたしは

ファンタジー世界に転生したのかな!!!?

それとも、時代を遡ったのかな!!?

歓喜の涙を流していると、おかーたまが慌てていた、あの泣かないティファちゃんが泣いた!!と。

そりゃ泣くよね人間だもの。

まぁ、夜泣きをしないって心配されたみたいだけどさ、だって殆どお楽しみ中じゃん?

泣くに泣けないよ、とほほ。



そんな私もすくすく育ち7歳になりましたえっへん。

悲しいお知らせがあります、ここには魔王はいませんでした。

黒竜様と呼ばれる神様はいますが、普通の人間じゃあ拝む事も出来ないとか、何ソレ差別?

そんな、世界ってかこの世界には魔物はいません、魔法もありまっせん、私が絶望したのはエルフがいないことでしたがね…。

そして、そんな中、妖精が存在する事を知りました。

ある日私の前に、ツンデレな火の精霊が現れたのです、もう私大感激でぎゅにっと掴んでしまいました。

それに驚いたのは妖精の方でした。

妖精を見ることは出来る奴も少ないけど触れる事が出来る奴はもっと少ないんのだそうです。

寛大なツンデレ妖精で良かったと思っています、なぜならぎゅにっと掴んだ私の服を少し燃やすくらいでしたから、プライドの高い妖精ならMARUKOGE★にされてましたよ、うふふ。


「妖精が見える娘がいると聞いた」

まぁ、なんて格好いいおっさんなんでしょう、私ですとビシッと手を挙げたら、おっさんがピシッと固まったのです、うふふ。

そうそう、最近はおかーたまの口調をマネてるのです。

決して人が変わった訳ではないのです、心の中ではおっさんキタよふぉおおおおおおおおお!!


なんて思ってますもの、うふふ。


そうそう、おっさんもとい、アレックス様ですが、彼は私でも知っている少し離れている大きな町で次々に起こる妖精の暴走を止めて欲しいと頼みに来たらしく、会ってみれば7歳児だったので…まぁ、落胆していました。

見えると知ってから人が来るようにはなりましたが、信じてくれる者もいれば子供の世迷い言に過ぎないと鼻で笑って帰って行く者もいました。

…そんな方にはツンデレな妖精が服を上手く燃やしてしまうので流石親友だと誇らしく思います。

そして、礼を言うと彼は「お前の為じゃねーからな!」と言ってそっぽを向くものですから可愛いじゃねぇかぐへへ…あら、話が変わってましたね、おほほほ。


話は、変わりまして。

そんな私は今、初めて馬に跨がって、その大きな町に向かっております。

父ではなく、アレックス様と…。

妖精さん、この自称妖精の代弁者ティファがアナタの悩みを聞いてあげます! 首を洗って待ってろヨ!


…面倒だったら手でぎゅにってして脅せばいいよ、火の妖精が私を守ってくれるし、妖精の加護って凄いよね、おっと素に戻ってましたね、うふふ。


そうそう、アレックス様ですがかれはまだ二十代前半でした。

すてきな髭の持ち主だったのですが、私が思っていた年齢を素直に言ってしまったのがいけなかったのか素敵な髭をそってしまわれたのです。


おっさんキャラからまさかの色男にシフトチェンジされた私は思わず奇声をあげてしまいました。


そうそう、最近アレックス様が独り言を良く呟くのです。


「ロリコンじゃない、俺はロリコンじゃない…」


おかーたま…私はもしかしたらおかーたま達より歳の差のある方と夫婦になるかもしれません、うふふ。

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