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農業振興と野生動物保護に関わる諸問題について

作者: すー

白浜のアドベンチャーワールドを見た後に気になった、地球のあちこちで起きている緊急課題と思われる農業振興と野生動物保護に関わる諸問題の軋轢について、問題点と対処方法を考えてみました。


問題点


・ニホンオオカミのような、人を捕食する可能性のある動物を絶滅・激減させた為に、繁殖力のある草食動物の爆発的な増加が発生。

 山間部や森林に近い人里に慣れてしまう動物もおり、作物が踏み荒らされたり、食害されたりする。

(動物の種類によって個性が違うため、それぞれの対応が必要となる。例えばクマは大抵人を避ける習性があるため、人里に出てくる個体は少ない。出てきても人を襲ったり、作物を食害したりすることは稀)


・特定の繁殖力の高い小動物から作物を守るため、その土地にいなかった天敵の動物を放った結果、その動物が希少生物まで食べてしまい、絶滅危惧種が増えている。


・雑木林やジャングルなど、酸素供給量の高い木々が伐採され、農業用の作物や商業用の特定の木々に変わると、酸素の量が低下する。日本ではスギ・ヒノキなどの植林により土壌が弱体化するため、土砂災害の危険性が増している。また、野生生物が普段食べていた食料も減少し、人里が近くなるため遭遇及び食害・踏み荒らしの頻度が上がる。



対処案


・スウェーデンのオオカミ管理方法は参考になる。


・日本には、かつて高床式倉庫という食料庫の建築方法があった。高いところに倉庫を作り、小動物が上がってこれない仕組みをつくることで構造的に作物を守る。これを現代の技術でより高性能に、リーズナブルに普及できないだろうか。


・捕食動物がいなくなって増えすぎた草食動物の分は、雑食動物である人間が、自然の恵みとして敬意を払って食べる。


・それぞれの地域で大切にしていたり、宗教上の神聖な動物であったり、個人の嗜好として食べられなかったりする場合はそれぞれの伝統、文化や意思を尊重する。


・保護対象となっている草食動物の場合は、個体数を把握し、狩猟のしすぎにならないよう気をつける。

(レッドリストの低リスクを目安とすると良い??)


・ある雑誌に、山の熟練者によるコメントで「山はスギが3分の1、雑木が3分の1」がちょうどいいとあった。これを参考に、ジャングルや雑木林のエリアを増やし、普段野生生物たちが食べていたものの種を積極的にまき、食べ物を増やして森から出なくて済むようにするのもいいかもしれない。


・アフリカで、畑とジャングルの間にゴリラの好物となるユーカリを植える取り組みは参考になる。


・森と人里の境界線に遊歩道を作り、人が頻繁に通ると野生動物は人里に下りてこなくなる。ただし、希少生物は密猟の危険性もあるので「○○(特定名)を保護しましょう」や「○○(人を捕食する危険性のある動物)注意」の看板は立てないほうが良い。地元の人たちがガイドとなって、遊歩道を案内できれば、「害獣」は観光資源になる。


他にも良いアイデアや問題点、解決方法などありましたら、ぜひ教えてください。

一緒に考えていけば、必ず人と生き物の共存は出来ます。

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