トマトソース
掲載日:2026/07/16
夏野菜がおいしい季節になりました。
家庭菜園などでも手軽に見かける真っ赤なトマトに、元気をもらっている方もいらっしゃるでしょうか。
トマトの歴史をさかのぼると、16世紀の大航海時代に、南米大陸からヨーロッパに伝わったと言われています。
けれど、当時は食用の野菜ではなく、観賞用の珍しい植物として扱われていたとか。
しかも、独特の香りがする色鮮やかな実をつけることから、有毒な植物だと思われていたそうです。
今、健康野菜の代名詞のようになっているトマトからは、想像できないような歴史があったのですね。
イタリアで最も古いトマト料理のレシピは、17世紀にナポリの料理人が書いたものだそうで、トマトをソースとして使った煮込み料理でした。
それまで使われていた、さまざまな調味料を超える、革新的な出来事だったようです。
そして18世紀。
世界でも有数のトマトの産地になった南イタリアは、もともとパスタの原料になるデュラム小麦の一大産地でした。
その地で、トマトとパスタがおいしい出会いを果たしたことで、イタリアでは多彩な料理が生まれたのです。
毒のある植物かもしれないという誤解がすっかり解けて、観賞用から食用として世界の国々に広まったトマト。
そのおいしさに気づいてくれた料理人たちには、「ありがとう」と言いたいですね。




