表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/22

師匠との謁見:大賢者フィリアス

リリィは、大樹の広場の地下にある、大賢者フィリアスの執務室へとあなたを案内しました。


「山田様、こちらが師匠の執務室でございます。くれぐれも、抑止力様の機密事項は伏せて……」


リリィはそう言い残し、扉をノックしました。


「師匠、わたくしです。抑止力様がご挨拶にと、ご訪問されました」


中から落ち着いた、しかしどこか少し間の抜けたような声が響きます。


「ああ、リリィか。そして勇者様も。どうぞ、お入りなさい」


あなたが執務室に入ると、部屋の中央の大きな机に座っていた人物が立ち上がりました。


彼女こそが、エルフ族の最高指導者、大賢者フィリアスでした。


フィリアスは、あなたが里で見かけた美人なエルフの例に漏れず、長身でグラマラスな体型を持つ、成熟した大人の女性エルフでした。銀色の長い髪は優雅に流れ、透き通るような赤い瞳には知性が宿っています。そして、その鼻梁には、知的な印象を与える小さなメガネが乗っていました。


美人な大人のお姉さんエルフでありながら、書類の山に埋もれた机と、ローブから覗く足元が微妙に揃っていないことから、どこかポンコツっぽい雰囲気を醸し出しています。


フィリアスは、穏やかな笑みを浮かべてあなたを迎えました。


「遠路はるばる、このアースガルディアへようこそ、勇者様。私は大賢者フィリアスと申します。リリィの師です」


「お忙しい中、このようなご挨拶においでいただき、感謝申し上げます。さあ、そちらの椅子へどうぞ」


フィリアスは、机の横にあった椅子をあなたに勧めようと、両手で椅子を動かそうとしました。


その瞬間、事態は動きました。


フィリアスの机の上には、書類が雑然と積まれていましたが、椅子の脚がその書類の山にわずかに引っかかりました。


ガタンッ!


書類の山が崩れ、フィリアスはバランスを崩して「あうっ!」と小さな声を上げながら、あなたのいる方向へとよろめきました。


彼女を支えようと、咄嗟に手を伸ばしたあなたの体は、フィリアスの豊かな胸元を直撃しました。


――ムギュッ!


あなたは、その衝撃と、指先に伝わる肉感的な感触に、一瞬時間が止まったように感じました。フィリアスのその成熟した胸部は、リリィの胸とは比べ物にならないほど大きなものだったのです。


「ひっ!」


フィリアスはすぐに体勢を立て直し、顔を真っ赤にしてあなたから離れました。彼女はすぐにメガネの位置を直しましたが、目には戸惑いが浮かんでいます。


「も、申し訳ございません、勇者様! わたくしとしたことが、不覚にも……!」


その隣で、全てを見ていたリリィは、激しく動揺しました。しかし、彼女の脳内で、この出来事は即座に「儀式」として処理されます。


(こ、これは……!? 師匠が……! 山田様の『究極の抑止力システム』の維持を助けるために、**あえて自ら身を犠牲にして、性的刺激を……!)


リリィは、師匠の行動が、自分の「献身的な愛情表現」よりもさらに高度な、自己犠牲を伴う究極のサポートであると誤解しました。


リリィは、目に涙を浮かべ、深く感動しながら、心の中で決意します。


(わたくしの師匠は、このレベルの儀式すら、山田様のために躊躇なく行われた……! まことの賢者とは、これほどの覚悟が必要だったのですね……! わたくしも、師匠を見習い、もっと頑張らなくてはなりません!)


フィリアスは戸惑い、リリィは感動と決意を新たにしました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ