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この世界で頑張っている君へ

作者: 霜月希侑

もう、頑張らなくていい。


君が喉の奥で渇望しているのは、きっと違う言葉だろう。けれど、「もっと頑張れ」と突きつけられるよりは、ましだと思うんだ。


だって、病の影に蝕まれながら、必死に「普通」の仮面を張りつけても、世間は目を細めて首を振る。

結果だけが正義のこの街で、痛みを隠して笑顔を縫い付けるのは、頑張りとは呼ばれない。誰の目にも、ただの「負け犬」に映るだけだ。


自分を認めてやれるのは、自分しかいないのかもしれない。でも、ボロボロになりながら這いずりながらここまで辿り着いた私たちには、そんな余裕すら残っちゃいない。鏡に映る自分さえ、牙を剥いてくるんだ。


だから、助けを求めて路地をさまよう。どんな一言にすがればいいのか、自分でもわからない。ただ、もう傷口を広げたくない。肯定も否定も、どっちもいらない。


今はただ、息を潜めたこの姿を、そっと掌で包んでほしい。


十分に頑張ってる。もう頑張らなくていい。


そんな言葉に、胸の奥が溶けるほど救われるわけじゃないかもしれない。それでも、「努力が足りない」「もっと頑張れ」と耳元で囁かれるよりは、ずっと息が楽になる。


大丈夫。なるようになるよ。

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