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めんへら  作者: 津島時雨
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或る家族

ー或る家族ー


 東北の田舎に、父と母、姉と妹の四人家族が住んでいた。

裕福か、といわれればそうでもないが、貧乏か、といわれてもそれほどでもない、一般的な家庭だ。


 姉妹の、姉の方は顔が整っていて、頭も良く、親にも、周りにも愛されていた。妹の方は不細工で、頭もそれほど良くなく、まず愛されてはいないだろう。


 何故同じ親から生まれたはずの姉妹がこうもいやなところだけ真逆なのか?頭脳は母親から遺伝する、というがそれは迷信なのか?姉は、母親の腹の中の良い部分だけを取っていき、六年後に生まれた妹に悪い部分を押し付けたのではないか?そう考えずにはいられないほど、妹は出来損ないだった。


 母親の腹に妹を宿させたのが神だったとしたら。いや、神などいないが。そうだったとしたら、きっとその神の性質は不条理と精神への暴虐、だろう。


 いつだって、下の子は上の子と比べられるものだ。

 


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