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あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません  作者: 真那月 凜


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25-2.お茶会

2人がソファに座るとシャリラは話を切り出した

「突然お会いしたいだなんて、驚かれたでしょう?」

「…そうですね。でもお礼も言いたかったので丁度良かったです」

アリシャナが答える


「結果的にこの素晴らしい宝飾品を頂くことになってしまって…」

「いいのよ。主人のような色を持つエイドリアン様の奥様の手に渡ったならこれほどうれしいことはないわ」

その言葉に迷いも嘘も感じられなかった


「でもどうして幻影の魔術を?」

それはずっと疑問に思っていたことだ

盗難を恐れてと店主に説明されたものの、幻影の魔術自体が使えるものが少ない

あえてその魔術を施すこと自体がそうある事ではないのだ


「その石が貴重なものだということはご存知かしら?」

「ええ。デマントイドガーネット、滅多に取れない上にこの純度のものはそうある物ではありませんよね?」

「その通りよ。その宝飾品は夫がある王族の命を助けた褒賞として頂いたものなの」

「命を…」

エイドリアンが呟くように言う


「夫は何もいらないと言ったらしいのよ?でもそれでは気が済まないからと、夫の色を持つその宝飾品を下さったと言っていたわ。いつか結婚した際に奥方にプレゼントするといいと、そんな言葉と共にね」

「じゃぁ結婚なさる前の出来事だったんですね?」

「そうみたい。で、結婚した私にプレゼントしてくれたのよ」

そう言ったシャリラは幸せそうな顔をしていた


「5年程前になるかしらね。その王族の息子が宝飾品を返せと言ってきたの」

「え…?」

「私たちとしては返してもよかったんだけど、その前に父親を殺したということが分かったのよ」

実に衝撃的な話である

エイドリアンとアリシャナは息を飲んだ


「その息子に渡してはいけないと、私も夫もそう思ったのよ。だから夫はそっくりな形の宝飾品を用意して両方に幻影の魔術を施したの」

「…ご主人が施した、ということですか?」

「ええ。魔術馬鹿でね、中でも幻影に関しては誰にも負けないと自負していました」

馬鹿な人でしょう?

そう言いながらシャリラは笑う


「本物は万が一に備えて全く違う色に変えて信頼のおける友人に預けていたの。3年前に夫が他界して、その2か月後にその息子が戦死したと聞いたわ。友人から戻してもらったその宝飾品を元の色に戻したかった」

「…でもご主人は…」

「ええ。だから色んな術者にお願いしたの。でもかなり緻密で高度だと言われてしまったわ。でも、ちゃんと本当の姿を取り戻せたのね…」

シャリラの目はアリシャナの身に着けている宝飾品を見ていた


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