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あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません  作者: 真那月 凜


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17.解放

「アリシャナ」

エイドリアンは俯くアリシャナの顎に手を添え上を向かせた


「俺は祝福を受け入れるよ」

「リアン…さま…?」

「守りたいものを守れるのならその祝福を受け入れる。それくらいアリシャナを愛してる」

「何てこと…」

エイドリアンがそう言った途端アリシャナが驚愕の表情を見せた


次の瞬間アリシャナの体が光に包まれその光がエイドリアンをも包んだ

エイドリアンは触れている部分から何かが流れ込んでくるのを感じた

それと同時に記憶が書き換えられていくのがわかる

解放された自分の力をどう使えばいいのか、どうコントロールすればいいのか、そんな力に関する知識が記憶として蓄積されていく

10分ほどすると光は消えていった

目の前のエイドリアンの顔にもその手にももう入れ墨は存在しない


「…どうして…!」

アリシャナはエイドリアンの胸に顔を埋めて泣き叫ぶ

「私はカギとなる言葉をあえて伏せたのに…どうして言ってしまうんですか…どうして確信を持って…!」

「推理しただけだ。帝王がアリシャナを俺の元に寄越そうとしていた。それが条件となる言葉を引き出すためだと、その言葉を引き出すための力も持っていると…しかもその力をアリシャナは使いたくないと言った」

「それだけで…」

「十分だ。嫁がせて引き出す言葉など限られてる。それを引き出すのに都合のいい力は魅了か催眠あたりか」

「…これからどうなるかわからないんですよ?これまで以上につらい思いをする可能性だって…」

悲観し泣き続けるアリシャナの顔をあげさせその眼もとに口づけを落とす


「それでもアリシャナは側にいてくれるんだろう?」

「当たり前です!」

「当たり前に側にいてくれるアリシャナの気持ちは聞かせてくれないのかな?」

そう言って首を傾げて見せる


エイドリアン自身いつからかアリシャナが自分を慕ってくれていることに気付いていた

それでもちゃんと言葉で聞いてみたいと欲を出す


「…て…ます…」

「ん?」

「愛…してます…!リアン様に負けないくらい…」

そう言って見せたのは満面の笑みだ

それを見た瞬間エイドリアンの顔にも笑みが浮かんだ


「!」

その笑顔にアリシャナはくぎ付けになっていた

「どうした?」

問いかけられてもただ首を横に振る

「アリシャナ?」

「…リ…リアン様の笑顔…」

「え?」

そう言われて初めて自分が笑ったことを知る

「…俺は笑えるのか…」

そうつぶやきアリシャナを抱きしめる


「リアン様?」

「様はいらない」

「えっと…リ…アン…?」

「ああ」

返事と共に口づけが落ちてくる

「リアン…」

「ん?」

「私の事も…リーシャと呼んでいただけますか?」

「リーシャ?」

「はい」

「愛してるリーシャ…何があっても守るよ」

優しく深い口づけに嬉し涙が零れ落ちるまで時間はかからなかった

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