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あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません  作者: 真那月 凜


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16-2.真相(side:エイドリアン)

「…魔力を封じられている間、リアン様はご自身の負の感情の強さに比例して、まわりのあらゆる負の影響をその身に取り込むんです」

アリシャナは静かに話し始めた


「負の感情に比例して?」

つまり俺が苦しめば苦しむほどということか?

「はい。だから帝王はリアン様の祝福を呪いと恐れられるまま放置しただけでなく、帝王にとって都合の悪い者を失脚させると同時にリアン様をさらなる孤独に追い込もうとした」


「…まさか帝王の命での婚約は…」

「お相手は帝王に反旗を翻そうとした者や、今の地位に胡坐をかき邪魔になった者の娘だったと」

それはナイジェルとアンジェラの事をみれば疑う余地もなかった

それまでもなぜ選ばれたかわからない令嬢が寄越されてきていた


帝王の命での婚約を破棄した娘など今後貰い手は無くなる

その家は帝王に逆らったと同等の評価が周りからくだされるのだ

帝王はただ片付けたい家の娘を王命で俺と婚約させればいいということか…

そして俺は帝王の狙い通り、愛してなどいない相手からとは言え精神を病むほど拒否され、婚約を破棄されるたび心を閉ざしてきたと…

ふつふつと怒りがわいてくる

それでもそんな感情を押さえ平静を装った


「負の影響とは?」

「代表的なものは暴動や凶悪犯罪。今の帝王になってからそれらは一切起こっていません。流石に些細ないざこざ等はありますが…」

「確かにこの20年ほどは騎士団が平和ボケしていると父さんが言っていたが…20年…?」

嫌な予感しかしない


「リアン様が誕生されてから、です。この国の平和はリアン様やスターリング家の皆様の孤独の上に成り立っていた、ということです」

「帝王はそれを認めたのか?」

発した言葉には自分でも驚くほどの怒気がこもっていた

俺のことだけならいい

今更どうこう言う気もない

だが家族までその対象となるなら話は別だ

そんなことを許せるはずがない


「帝王に面会した時に肯定されました。私が成人するまでの…国の平和のための最小限の犠牲だと…」

「アリ…シャナ…?」

そう言って再び涙を流すアリシャナに怒りを忘れ戸惑った

「許せませんでした…こんなにやさしい人たちを、こんなに傷ついてるリアン様を…国の為に傷つけても仕方ないと言い切った帝王が…!」

その声は震えていた

自分ではなく俺が、俺たち家族が傷付くことを許さないというアリシャナが愛おしくて仕方なかった

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