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あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません  作者: 真那月 凜


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14-3.苛立ち(side:エイドリアン)

「アリシャナの元に案内しろ」

「は?それは…」

ありえない

帝王が愛妻家だとしていても体調を崩すアリシャナの元に連れて行くなど到底許せるはずがない

そう否定しようとしたものの…


「否は認めん」

帝王の威圧を含んだ言葉に意志とは関係なく案内させられる

このスキルに逆らえる者などいるのだろうか?

それにここで逆らえばどうなるかわからない以上納得できなくても従うしかない

そのことに抑えようのない苛立ちが沸き上がってくるのがわかった


「リアン様?どうな…」

私の背後から姿を見せた帝王にギョッとしたのがわかる

アリシャナに申し訳ないと思いながらも俺にはどうすることも出来なかった

それがひどくもどかしく自分自身へのいら立ちだけが大きくなっていく


「久しいなアリシャナ。そなたの事だ。我が訪ねてきた理由位察しているだろう?」

「申し訳…ありません」

謝罪するアリシャナを抱き寄せてやりたいのを何とか抑えた


だが訪ねてきた理由を察しているとはどういうことだ?

2人の間に一体何がある?

「そなたは一体何を考えている?このままではそなたの身は亡びる。それが何を意味するのか分からぬ愚か者ではないと思ったが?」

アリシャナの身が亡びる?

予想もしなかった言葉にアリシャナを見るが黙り込んでいる

魔術で誤魔化していたはずの顔色が、誤魔化しきれないほど青ざめていた

これ以上はもう…

そう切り出そうとした

でもその前に帝王は言葉を続けた


「目覚めたばかりのそなたには限界がある。今そなたが限界を迎えれば…そこに待っているのはそなたが一番望まぬことではないのか?」

目覚めたばかりとはどういうことだ?

アリシャナが望まないこととは?

帝王言葉を聞けば聞くほどわからないことだけが増えていく


「そなたはこれ以上エイドリアンを傷つけたくないと申したな?本当にそう思うなら真実を全て話した上でエイドリアンに選択させるべきではないのか?」

「それは…」

「そなたの身が滅びればそなたとの約束は無くなる。それがどういう意味かは分かるな?」

帝王はそこで言葉を切ると見送りはいいと言って帰ってしまった


一体何が起こっている?

アリシャナは何を抱え込んでいるというんだ?

何もわからないまま俺はアリシャナと2人取り残されてしまった

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