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あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません  作者: 真那月 凜


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13-2.焦り(side:帝王)

「アリシャナの元に案内しろ」

「は?それは…」

「否は認めん」

威圧を含んだ我の言葉に逆らえる者はこの国にはいない

スキルのせいだけに仕方がないことではあるのだが…

エイドリアンは納得いかない表情を隠しきれないままアリシャナの元に案内した


「リアン様?どうな…」

エイドリアンの背後から姿を見せた我を見てアリシャナは目を見開いた

「帝王がなぜ…?」

今さらそれを聞くか?

「久しいなアリシャナ。そなたの事だ。我が訪ねてきた理由位察しているだろう?」

むしろ察していないはずがないと言外に伝える

それを悟ったのかその表情は固い


「申し訳…ありません」

「そなたは一体何を考えている?このままではそなたの身は亡びる。それが何を意味するのか分からぬ愚か者ではないと思ったが?」

「…」

黙ったまま我を見るアリシャナの目はエイドリアンの前で何も言わないで欲しいと訴えているようだった


『それでもこのまま放置するわけにはいかない』

そこだけは我にとって譲ることの出来ない点だった

「目覚めたばかりのそなたには限界がある。今そなたが限界を迎えれば…そこに待っているのはそなたが一番望まぬことではないのか?」

アリシャナが成人してからさほど時はたっていない

今アリシャナがしてるだろうことを考えれば、限界を迎えるまで1週間もあるかどうかだと我にはわかっていた

エイドリアンはただじっと聞いていた


『この国の為にもアリシャナを失うわけにはいかない』

それは我が帝王である以上絶対の事だった

だからこそあえてエイドリアンの前で話を続けた


「そなたはこれ以上エイドリアンを傷つけたくないと申したな?本当にそう思うなら真実を全て話した上でエイドリアンに選択させるべきではないのか?」

「それは…」

エイドリアンには全てを知る権利があるアリシャナ自身嫌というほどわかっているのだろう

『もう一押しか』

できれば使いたくない一種の脅しを使うことにした

卑怯な手だということは分かっていてもこの際仕方がない


「そなたの身が滅びればそなたとの約束は無くなる。それがどういう意味かは分かるな?」

ここまでくればあとはエイドリアンの嫉妬心や独占欲が上手く運んでくれるだろう

我はそう確信しスターリング家を後にした

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