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あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません  作者: 真那月 凜


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5-2.帝王との面会

「中々愉快な対応だな」

部屋に入ってきた2人の姿を見るなり帝王は言った


「相変わらず似ても似つかぬ姉妹だ。なぁアリシャナ?」

帝王はそう言ってニヤリと笑う

「…元姉がとんだご無礼を。一連の騒動の事も含めお詫び申し上げます」

「構わん。そなたに非はない。あの場を鎮めるためとはいえ、そなたにとってはとばっちりでしかなかっただろうが…」

帝王はそう言いながら目の前の2人を眺める

「少なくとも互いに受け入れたと言うことのようで安心したよ」

そう言って笑う帝王に舞踏会で発していたオーラはない

もっともアリシャナもエイドリアンも舞踏会に出ていなかったため知る由もないのだが…


「で、今日は何の用だ?そなたからの用などさほどないと思っていたが…」

「はい。昨日ブラックストーン家当主より縁を切ると、二度と顔を見せるなと告げられましたので、魔術師団をやめさせていただこうかと」

「ほう」

帝王はニヤリと笑う

「あのバカがとうとう自爆したか」

「そのようでございます」

「そういうことなら構わん。やめることはこっちから伝えておこう。他に何か伝えておくことはあるか?」

「特に何も。今後の事は帝王のお心のままに」

そう言ったアリシャナに帝王は満足げに頷いた


「我がスターリング家からも一言よろしいでしょうか?」

エイドリアンが帝王の目を真っすぐ見ていた

「よい。申せ」

「アリシャナが縁を切られた以上、スターリング家はブラックストーン家とは今後一切かかわりを持ちません」

「…まぁそれが妥当か。ブラックストーン家には我から伝えよう」

「ありがとうございます」

帝王の言葉にエイドリアンは頭を下げる


「エイドリアン、そなたに来るように言ったのは譲りたいものがあるからだ」

「譲りたいもの…ですか」

心当たりが全くないのかエイドリアンは首を傾げる


「そなたにしか扱うことの出来ぬ物ゆえ『その時』が来るまで大切にしろ。地下の倉庫にあるから…ハンス、エイドリアンを案内して例の物を渡してくれ」

「承知しました」

「アリシャナにはもう一つ用がある。共に帰るのであればそなたの用が済んだら応接室で待て」

「承知しました。では、失礼します」

エイドリアンはアリシャナに一度視線を向けてからハンスについて出て行った

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