閑話 2021年5月某日 コロナワクチンの予約を両親の代わりに申請した話③
新型コロナウイルス ワクチン接種 予約受付 当日
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受付開始1時間前
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全てのパソコンは起動している。
自分のパソコンは既に専用予約サイトのページを表示している。
俺は父親にソリティアを中断してもらい、別のタブで専用予約サイトのページを表示させた。
読み込みが遅い。
古いから仕方ないのかな?
(あれ?いまなんかエラー出てた?
ま、アクセスできたから大丈夫だろう。)
そしてログインの手順を説明する。
もし2台とも同時に予約ができるようになれば父親は自分の予約をする。
俺が母親の予約をする。
その方が早いはず。
母親の予約が終わっても他のパソコンがアクセス出来てない、もしくは予約の途中ならそこからバトンタッチすれば時間のロスは最小限にできるだろう。
父親に全ての段取りを説明し終わるとソリティアの画面に戻して自分の席に戻った。
そして「小説家になろう」を読みながら心を落ち着けた。
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受付開始30分前
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画面が切り替わった。
さっきまでとは違い、緑の丸がグルグル回っており、
「予約開始までこのままお待ちください。」
と表示している。
そろそろ他のパソコンでも準備を始めよう。
父親がお茶を入れに席を離れたので最終チェックをしてみる。
ソリティアの画面だった。
先ほどまで説明していたタブは何故か消えている。
(ま、いいか。さっきのエラー?も気になるし時間も十分にあるから最初からやってみよう)
そして予約サイトにアクセスするが今度はエラーが出なかった。
こちらでも緑の丸がグルグル回っている状態に切り替わっている。
が、、、何か違和感が、、、
不安になり隅から隅まで読んでみると。
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Y市 新型コロナワクチン予約サイトはInternetExpl〇rer に対応しておりません。
Micr〇s〇ft Edge や G〇〇gle Chr〇me 等、その他のwebブラウザをお使いください。
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あれ?これInternetExpl〇rerだよな、、、
さっきのエラーはこれだったのか!
自分のパソコンは普段からChr〇meを使用していたため気が付かなかった。
どうする?
あ、Chr〇meでアクセスすればいいのか。
あれ?Chr〇meどこにある?
ショートカットにはない。
Wind〇wsバーから探せば、、、
無い!!
どういうこと?
どうすればいい??
俺はパニックになりかけた。
Chr〇meのブラウザってダウンロードできるのか?
このパソコン遅いけどダウンロードする時間はあるのか?
あと20分あるから大丈夫?
あれ?本当に時間ピッタリに始まるのか?
15分くらい早めにスタートする可能性は??
自分のパソコンを確認してみると、まだ緑の丸がグルグル回っていた。
とりあえず何か方法があるはず。
もう一度ホームページを確認してみよう。
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Y市 新型コロナワクチン予約サイトはInternetExpl〇rer に対応しておりません。
Micr〇s〇ft Edge や G〇〇gle Chr〇me 等、その他のwebブラウザをお使いください。
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Micr〇s〇ft Edge
聞いたことはある。
いつ?
どこで?
前に使ってた携帯がなんとかエッジ(Edge)だったから、妙に印象に残ったんだよな。
必死に記憶を辿る。
あれは、、、ソフトの更新で、、、
勝手にインストールされてた、、、
青いアイコンのブラウザ、、、
これだ!
パソコンのモニターの下部分にあるショートカットに青い勾玉のようなアイコンを見つけた。
これだよね?!
お願いっ!
ポチっとな!
すると、たっぷりと時間をかけて起動したのは初めて見るブラウザ。
使い方はよくわからんが、検索
「Y市 コロナ ワクチン」
無事にY市の新型コロナウイルスのワクチン接種予約サイトにアクセスすることができた。
ログイン登録のメールをすぐに確認できるようにメールソフトも起動しておく。
コピー・貼り付けするためのExc〇lも同じく。
時間は?
予約受付開始の15分前
最後の1台のパソコンを確認する。
ブラウザは、、、
Chr〇meがある!
そこからはスムーズだった。
・Y市の新型コロナウイルスのワクチン接種予約サイトにアクセス
緑の丸がグルグル回っている。
・ログイン登録のメールをすぐに確認できるようにメールソフトも起動しておく。
・コピー・貼り付けするためのExc〇lも起動する。
時間は予約受付開始の5分前
なんとか間に合った。
そうこうしている間に事務員さんが出勤してきた。
「いよいよですね?頑張ってくださいね」
と邪魔にならないよう離れた席に座ってくれた。
そして、まさかの母親も出勤してきた。
「どう?できそう?心配だから見に来ちゃった」
めずらしくマスクをしっかり付けてきた。
いつもノーマスクで会社に来てでかい声で喋るので、俺に「マスクしろ!しないなら黙ってて!」と注意されて「さっきまでマスク付けてたのに」と言いながら会社に常備している使い捨ての不織布マスクを付けるのが日課になっていたのに。
そして母親は自身の個別通知(接種券、予診票、ワクチン説明書、接種案内チラシ)を机の上に広げ確認を始めた。
はっきり言って邪魔である。
必要な情報は控えてあるが念のために手元に置いておきたかった。
いざとなったら奪い取ろう。
ま、何はともあれ、予期せぬトラブルを乗り越え、、、
いざ勝負!!!
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