プロローグ
「西表君のことがずっと前から好きでした。付き合ってください!」
「ごめんなさい、今は誰かと付き合う気はないから」
……これはまずいことになった。
姫路さんは勇輝の想い人なのにどうしよう。
はぁ……、今から勇輝にこのことを伝えるしかないか……。
親友として傷つけたくはないけど、このことを伝えずに後になって傷つける方が怖い。
僕は勇気を出して電話をかけることにした。
「もしもし、勇輝に伝えたいことがあるんだ」
「なんだよ、改まっちゃってさ」
「実は今日姫路さんに告白されたんだ。本っ当にごめん!」
「……またか」
勇輝の言っていることが理解できなかった。『またか』ってなんだ? 何も心当たりがないぞ?
「聞き間違えかもしれないけど今、またかって言った?」
「あぁ言ったさ。こういうこともあるかと思って今まで黙ってたけどさ、小学校の時も中学の時も俺の好きな人はみんなお前のことが好きだったんだよ」
「そんな……、僕には姫路さんが初めて好きになった人だって言ってたじゃないか!」
「それはお前のことが親友として好きだったからだ。お前を傷つけたくなかった。……だがこれで3回目、俺も我慢の限界だ。お前は小学校の時からモテまくる。お前といると俺の恋は絶対に叶わない! だからお前とは距離を置きたい。ごめんな、真来」
そんな……、距離を置きたいだなんて、勇輝は僕のことを絶対に見捨てないと思ってたのに……。
僕はショックで2日寝込んだ。
3日目の朝、僕は決意した。
今までモテることは悪くないと思ってたけどそれが原因で親友と距離を置くことになるならモテない方がいい。
「「絶対に非モテになってやる!」」
ほとんどライトノベルを書いたことがないので指摘やアドバイスお願いします!良ければブックマークお願いします!