あなたの声が聴きたい
いつも楽しそうに響くあなたの声
ときどき天然発言が混じるけれど
そこにはいつも優しさがあった
いつもボクを励ましてくれたあなたの声
すぐに落ち込むボクの心の中に
あなたの声が灯りを届けてくれた
いつもボクの隣にあったあなたの声
聞こえなくなってしまったあなたの声
あなたはどこへ行ってしまったの
あなたの最後の声は去年の夏で
病院のベッドの上からだったよね
最後の声がボクの不安を駆り立てた
明日、手術なの……
リアルにつながりを持てないボクたち
見えないつながりの中で交わした会話
伝わらないぬくもりを求めていた
濃密に広がるネットの海の彼方から
希薄で危うげなつながりをたどり
時折流れ着くあなたの痕跡
そこにあなたの声は無い
もう一度……
もう一度あなたの声が聴きたい
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