縁(えにし)
短き世の儚さを
愁い憂いて幾星霜
連綿として綴る言の葉を
何に例えて君に伝おう
人の夢は儚いと
誰が言うたか問わねども
儚きならば尊きなりと
己が炎を湛うまで
合縁奇縁は時を経て
逢瀬を重ねて幾星霜
愛縁喜縁と変わりゆく
其れは来世の口約束
君がために生きたきけれど
叶わぬ夢こそ人の夢
定められたる生ならば
飽くまで御魂を放つまで
過去より紡ぎし縁の糸よ
画策されたし蜘蛛の意図
罪を積んでは罪を摘む
罪を摘んでは罪を紡
和主は何を散り急ぐ
和主は何を生き倦む
際限のある命なら
後悔なきよう生きるのみ