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騎士物語〜Knight Story〜  作者: 無名の星
第1記憶塊 旅立ち(K.E1257年〜?年)
4/9

Memory3 騎士王の誓い

登場人物紹介!


★ビューティ=ブラッド(年齢不明)

ザックの妻でカインの母。血の民。

剣の達人で、ザックも彼女には敵わな

かったらしい。カインが産まれた直後

戦いに呼びだされ、彼女の騎士隊は

全滅させられて命を落とした。

彼女程の騎士がいったい何にやられた

というのか‥。それを知る事が出来るの

は、ずっと後の事になるだろう。

 あれからの夢の続きはこうだ。

 俺は、あのレークという人物にあって、何かが変わるだろう、そんな気がしたから、素直に城に帰った。

 たが、この時点で、馬鹿だった。

 俺は、父に街であった事を全て話し、これからも定期的に街へ出て行っていいか、と提案したが、

 却下された、お前は、まだその時ではない、18までしっかり訓練をして全てを知ってからだ、と言われた。

 怒りが爆発しそうだった。まぁギリ抑えたが、

 その日から、今まで、父を恨み続けてきた。

 母の名前さえ教えてくれない父を!!

 自分の部屋の鏡を見て驚いた。俺の目は綺麗な青色の筈なのに、どこか暗い。そう、この国、世界を見下す青黒く鋭い目に変わっていたのだ。

 これも全てこの国の規律と父、そして王のせいだ!

 カインの頭は様々な怒りで溢れていた。

 今直ぐにでも爆発しそうな火山の様だった。

 こんな事を考えいる内に父の部屋の前まで来た。

 父は、嫌いだ、何かを隠しているからだ。

 もしかして、俺の事が嫌いなのか?

 それとも、俺は父の本当の息子では、ないのか?

 カインは、こんな最悪の事も考えながら、

 父がいる部屋の扉を開けた。

「カイン‥‥落ち着いたか。」

「‥‥‥落ち着くも何もそんな状態じゃないって事ぐらい、あんたにも分かるだろう。」

 カインは、16歳になった時から、父の事をあんた、と呼んでいた。

「そうだな‥‥本当にすまないと思っている。」

 父ザックは険しい顔をして、頭を下げた。

 そして、

「だが、お前を‥‥我が息子をこの国を守る立派な王に育てるためにしてきた事なんだ。

 訓練はキツく、外に出たい事も良く分かる。

 実際、私もお前と同い年だった時、

 様々な疑問を持ったよ。そして、私が18歳になった時、全てを知った。この時、疑問はなくなり、この国、いや、世界を守る騎士になろうと改めて感じたよ。

 だから、お前もあと、2年だけ待ってくれ!

 そうすれば、全てを知る事が出来る。これは、

 試練なんだ。」

 ザックは長々と話した。

「何故!あと2年も待たないといけないんだ!

 何故!今じゃダメなんだ!!

 教えろ!教えろ!教えろーー!」

 カインは今までにない、大きな声で叫んだ。

 それは、解き放たれた獣の咆哮だった。

 空気が震えているのを感じる事が出来た。

 ザックは、こうなるのが、分かっていたのか、

 落ち着いて深呼吸して。

「カイン‥‥では、私が最低限の事を教えてやろう。」

 と静かに喋り始めた。

「最低限?全てを教えろ!」

 カインは今にも父に飛びかかりそうだった。

「まずは‥そうだな‥お前の母の話しはどうだ?」

 ピタリっとカインは止まった。

 何故、母の事を?俺がいくら聞いても剣の達人だったとしか言わなかったじゃないか?

「聞きたいだろう?私はあまり話したくないが‥‥。」

 とザックは悲しみに満ちた顔でこう続けた。

「我が妻‥‥お前の母はブラッド家の騎士だった。

 名をビューティ=ブラッド、彼女の剣の腕は私でも敵わぬそれは、すごい騎士だった。出会ったのは、この国だ。私と彼女は王候補同士だった。お前はこの国の王政は知っているな?基本的に10年に一回、王と代理の王を決める。これはセントリー家とブラッド家の人間が交替でやるが。王と代理の王の立場は同じだ。

 つまり、この国は、二人の王が協力して統治してるって事だ」

 それは、初めて知った。父は代理の王だから、王が

 体調などを崩した時にだけ、王の仕事をやる物だとずっと思っていた。まさか王が二人いたとは、この国についてカインは一つ知る事が出来たので、少し落ち着き、続けて父の話しを聞いた。

「それから私はビューティと話している内に意気投合して、結婚した。だが事件が起きた。お前が産まれた直後に、戦いが起きたのだ。

 その日、この大陸の全ての騎士達が集まられた。

 私も参加した。すまんが何と戦っていたのかは、言えない。だが、おまえも知る事になるだろう。」

 成る程、戦いか‥‥。俺達が毎日剣の訓練をしているのは、その為に備えてるって事なのか?そうだったとしてもそんな気配はないし、何故18まで待たねば、全てを知る事が出来ない?

 カインはこれまで以上に様々な事を考え頭の中がパンクしそうだった。

「私とビューティはそれぞれ違う騎士隊に配属された。彼女なら、大丈夫だろう、そう思っていた。」

 ザックは涙を流していた。

 カインは‥黙っていた。父が泣いている‥‥‥。産まれて初めて見た光景だった。

 一体何が起きたんだ‥‥?母の身に何があったっていうんだ‥‥?

「私とした事がすまんな‥‥。」

 ザックは涙をポッケに入っていた白いハンカチで拭きながら

「ビューティの騎士達は全滅していた‥‥。そして‥‥そこには‥‥‥‥った‥‥‥あいつらが!!」

 ザックはカインと同じく叫んだ。

「すまん‥‥これ以上詳しい事は今は話せない。何れお前も知る事になると思うが、

 だが、お前はそれでは納得しないだろう?」

「‥‥‥あぁ‥‥‥。」

 どんな顔をすればいいか、分からなかった。

 父が、まさかあんなに怒った顔をするなんて、

 思い出したくない過去を思い出させてしまった。

 この国、世界の全てを知りたい自分がいけないのか?

 カインは何が正しく何が悪いのか分からなくなっていた。そんなカインを察したのかザックは続けて話した。

「カイン‥。一つ問おう。お前は記憶を知る覚悟があるか?」

 ザックの質問に対し、カインは

「もちろんだ‥‥。」

 と少し自信なさげに答えた。

「一つ教えてやろう。何故18歳まで平和の城で篭って剣の訓練やその他の訓練をするのか‥‥。」

 唾を飲み込みカインは真っ直ぐ父の目を見て聞いていた。

「それはな‥。記憶の重みに耐えられる身体を小さい時から作る為だ。」

 記憶の重み?何だそれは?記憶に重みなんてあるか?

 記憶は記憶じゃないのか?

 カインは自分でも何を考えているのか分からなかった。

「記憶はな、とても重いんだ‥‥。生半可な気持ちで知ろうとすると‥‥。精神がやられ、最悪の場合死に至る。小さい頃から剣の訓練をして身体と精神を鍛える事によってやっと、その重みに耐えられるようになる。その歳が18歳からなんだ。お前は知らないかも知らんが、この国、いやこの世界の全ての人達も日々訓練しているんだぞ、誰でも記憶を知る事が出来るが、普通の訓練をしている者は25歳から、この意味が分かるか?騎士の生まれであるお前は7年も早く記憶を知る事が出来るんだ。」

記憶、記憶、記憶、と頭が痛くなってきた。

つまり俺達が訓練しているのは、何かの戦いの他に記憶を知る為にやっているって事なんだな。

「分かった。俺からも一つ質問させてくれ。

その記憶はどうやって知るんだ?誰かが教えてくれるのか?」

カインは一番疑問に思った事を言った。

父は少し考えてから、

「すまんがそれは言えん、だが、

我は息子カインに誓おう!

お前が18歳になった時この国、世界の事について全てを教えると!!これが私が出来る最低限の事だ。分かってくれ掛け替えのない息子よ。」

カインは驚いた。まさか父、騎士王が誓いを自分にしてくるなんて、騎士の誓いは絶対だ、破る事は死に値する。カインは心の奥で自分が18歳になっても父は何も教えてくれないのではないのか?と思っていたので、父が誓いをしてくれた事で気持ちが偽りなく本物だと知る事が出来、安心したのだった。

そして、父は最後に

「最後に、これは我が家とブラッド家に代々伝わっている言葉だ。

騎士達よ記憶を心に刻め。」

話しが終わり自分の部屋に戻る途中カインはずっと考えていた。記憶を心に刻むとはどういうことなのだろうかと‥‥‥。明日も朝早くから剣の訓練があるが、

父の話しのおかげで、しっかりした意味があるという事に気付いた。まだ、腑に落ちない部分もあるが、これからは、少し真面目にやってやるか。あと、この国や世界もあまり見下さないようにしよう。

何故父はもっと早く教えてくれなかったのだろう?

教えない事も試練の一環だったのだろうか?

まだまだ分からない事だらけだ‥。

カインはそう思いながら、自分の机の上に置いてある

夕食を食べ、ベッドに入るのだった。

今日は、よく寝れそうな、そんな気がした。

カインの目は綺麗な青色に戻りつつあった。



読みにくくてすいません囧rz

あと語彙力ないので同じ表現が沢山出てくると思います。

暖かな目で読んで下さいm(_ _)m

これから記憶石やこの国、世界の騎士、

星の民と血の民の歴史、などについて

詳しく書いていこうと思います。

上手く伝えられないかもしれませんが

よろしくお願いしますm(_ _)m

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