必要性について
クエスチョンマークは忘れることを許してくれなくて、私は中指も立てられない
陳腐、退屈
私は耳を塞ぐ
色とりどりのインクで彩られたオブジェクトさえ、私に溶け込んで私もそれに溶け込む
浸透、腐食
エックスでもアスタリスクでもいい、それは私を包み込んで眠らせてくれる
手続、手続、そう
目も塞いでみた
緩んだレギュレーションは切り捨てを執行して、私も逃れることは叶わない
毒針、中枢
頭の中で響くノクターンに突き動かされて、私は口元だけ笑う
吐息、緊張
私は声を出す
発した声は対角線を駆け抜けて全ての線を収束させて、そして消える、消える
咳。
目が目を射抜いてその目が逸らされる
倒壊
音を立てて崩れる
倒壊
動かない
倒壊、投擲
声、林立、
漏洩
レギュレーション だよ、君らがそう言ったんじゃないか
乱雑に
弾ける、弾け飛ぶ
必要ないんじゃなかったの?
口の中に手を突っ込まれて、喉の奥に、切創
胃液を吐き出して、それを踏みつけて、目の前の存在を美しい、美しいシルバーで否定した