次回、剣脚商売
脚長町における、モデルや女子高生や秘書やナースや巫女やネットアイドルや主婦やロボや極妻や警察やの無数のタイツ美脚たち、即ちこれ剣脚たちの諸脚上げての果し合いは凄絶極まるどんでんコーデの彩りにて、幕を閉じた――。
つまり言うなれば、今や戦後である。
戦後! 女性とストッキングは強くなったと言われている!
恐るべきはこの二つが組み合わさったとき、生まれるもの!
そう、それは、果てしなき美脚!
美しい脚は美しいほどに輝きと鋭さを増し、まさに刀剣の如き切れ味と破壊力を伴うことは、周知の事実なのだ!
「これより、剣脚商売を始める!!」
全世界の美脚とストッキング職人そして視聴の烏合の民共へ向けて、髭の町長は戦繊服国を行った。
政見放送を終えて胸押さえ、壇上からゆるりと降りる彼の足取りはおぼつかず、「病には勝てんな……」とガクリと膝をついた。
『剣脚商売 ~2オン美脚トーナメント双剣譚~』
予 告 開 脚
剣脚二名のチームによるトーナメント戦が発表された今回、ヘル・レッグケルズを始めとする順当なカップル成立によるエントリーで始まるかと思えば早速ここに波乱が起きる。
ニーソサークルクラッシャー得意の女子ネットパワーマイナスが突如、力を失ったのだ。
かのサークラの満たされた心中や、いかに?
続いて現場を騒然とさせたのは、脚長町の町長夫人であるガースト秘書と、白タイツナースコスプレイヤーロリババア老師による、まさかのチーム結成エントリーであった。
「そことそこが組むのか!?」
「優勝候補甚だしい」
「どんだけ勝ちたいんだ」
賛否渦巻く、双剣譚ボスチームの誕生である。
こうした流れでレギンス女とベージュストッキング新米刑事が組むこととなり、外野からは「ダークホースですらない」「敗退候補甚だしい」「勝つ気はあるのか?」と逆に注目を集めることにもなった。
以下は貴重なインタビューの一言である。
「バカなーッ!??」
この窮状に立ち上がるトレンカ女の正体とは?
一方その頃、北欧の空港にて。
「Sightseeing?(観光ですか?)」
「No. Combat.(戦うためです)」
喪服が如き黒服に身を包んだこの女、見覚えのあるデニール低めの薄黒ストを美事に履きこなしている。国際エージェントは一路日本へと。目的は『天叢雲剣』の回収である。
「あなたと私のシアータイツは、同等の切れ味を持つようだわ。さすがは伝説の宝剣同士ね? あなたの薄黒ストが『天叢雲剣』と呼ばれているように、私の薄黒ストは我が国では古来より『グングニル』と呼ばれているの!!」
神話の時代からの、伝説上のストッキング同士の対決が国を超えて行われる!
更には米国。
トレイラーにガタガタ揺れて惜しげもなく、白人柔肌見放題の生脚そばかすカウガール、二丁ハイヒールをBANGBANG鳴らして脚長町へと、蹴り現れる。
「こっちにもライジングサンがいるんだね、アーハー? 救世主の力、見せてもらうわ!」
「ママからもらったニーハイで、アヒルちゃんも一緒に戦うんだぁ~」
「アンタと組むなんてアタシは御免よ、ダック。だいたいアンタって女装」
「絶対領域に沈めるよメリケン」
「……シット」
生脚爆乳カウガールとアヒルピエロのチャイナニーソ、剣脚商売にアクロバット乱入だ!
まだ見ぬ強敵はこれだけではない。
「赤タイツ!」「青タイツ!」「黄タイツ!」「緑タイツ!」「桃タイツ!」
タイタイタイタイ、タイツマン。タイタイタイタイ、タイツマン。
着圧! 着圧! 化繊戦隊タイツマン。五人揃っての参戦表明。
ミラーボールの下で輝くポールダンサーのラメタイツはさながら虫の複眼のごとくあらゆる角度の攻撃を見切った!
ニットタイツをほぐし女子力を注入して糸の結界を張る頭脳戦!
ましてや旧敵、静かに微笑む着物姐さんの隠した脚には、またも新たな仕掛けがあるやなしや……?
「覚悟しいや……」
「――これでは勝てませんわ」
そう告げて黒タイツ眼鏡女子校生は、ショートパンツに薄黒ストの我らが主人公の元を去る。濃紺黒スト二人組の、チーム解散。
ましてや傍で見守る少年すらも、親の仇を探して消える。
果たして主人公・月脚礼賛、剣脚商売続編に美脚魅せつけることは叶うのか?
『剣脚商売 ~2オン美脚トーナメント双剣譚~』
アニメ化・実写化待ったなし。
といった朗報を脚を長くしてお待ちしておりますし、賢明な諸氏も同じくするべし!
よしなに。
※なおこれは現状執筆予定のない続編の予告である。全容をつまびらかにするためには、何らかのお力添えが必要であろう。皆様何卒宜しくお願い申し上げます。
※また近日、新たな剣脚がwebに帰還する予定である。より一層に美脚を長くして待て。




